プロボクシング・ミニマム級の元世界主要4団体王者高山勝成(36)が10日、プロへの復帰を表明した。高山は17年4月にプロを引退し、東京五輪出場を目指したが、昨年8月の全日本選手権東海地区選考会のフライ級で敗れて五輪への道を断たれていた。

新型コロナウイルスの感染拡大によりボクシングも3月中の興行が中止となる状況で、所属する寝屋川石田ボクシングジムで、インターネット電話「スカイプ」を通じた異例の会見。「オリンピック挑戦を行ったことについて、後悔はしておりません。当初よりプロに戻ることを考えていたということもありません。しかし(昨年の予選以降)熟考し、ボクサーとしてプロとしてやり残したことに挑戦したい。その思いからプロ復帰を決意しました」と思いを伝えた。

2月から本格的に練習を再開している高山は、ライトフライ級での試合を検討。JBCの規定上、37歳となる5月12日までに試合を行う必要があり、国内外を視野に入れたマッチメークを行うという。厳しい道のりは間違いないが「ベストを尽くします」と誓った。