15年ぶりにリング復帰する元世界ヘビー級王者マイク・タイソン(54)が「世界行脚」の野望を口にした。28日(日本時間29日)に米ロサンゼルスで元世界4階級制覇王者ロイ・ジョーンズJr.(51)とのエキシビション8回戦を控える。11日(日本時間12日)の米メディアのESPNによると、タイソンは「しばらくの間、これ(エキシビション戦)をやるかもしれない。これを世界中で開催し、その国で、この選手とのエキシビションというように世界中で開催できたら、それは素晴らしいことだ」と米国以外に進出する意欲を示した。

公式戦ではないものの、自身のリング復帰に対する反響の大きさを感じている。本格的なジムワークを再開し、17、18歳当時と同じ96キロまでウエートを絞った。さらにミット打ちの動画を公開すると、ファンから数多くの期待の声を寄せられたという。タイソンは「復帰を決めた最初はエキシビション4回戦ぐらいかと思ったが、ロイ・ジョーンズJr.と戦うことが決まった。その次には8回戦となって、3人のジャッジも入ることになり、(WBC特別)ベルトまでかかることになった」と時間の経過とともに戦う舞台が大きくなったことを歓迎した。

現役時代は心身ともに疲弊し「このスポーツは自分の最高のものを奪ったと思っていた」と振り返るが、15年ぶりのリング復帰に向けて体を動かしていることは楽しみだという。「今まで以上に肉体的にも精神的にも気分が良くなった。15年以上もやっていなかったサンドバッグをたたきたいという衝動にかられた。とても気分がいい」とも明かしていた。