総合格闘技のRIZIN27大会(21日、愛知・日本ガイシホール)の前日計量が20日行われ、女子スーパーアトム級王座(49キロ)に挑戦する浅倉カンナ(23=パラエストラ松戸)が48・65キロで1発クリアした。

対戦相手の王者・浜崎朱加(38=AACC)とは18年大みそかに敗れて以来の対戦。「あの時は相手が強いと思い込み過ぎていた」。その後山本美憂にも敗れ、フィジカル強化に取り組んだ。現在4連勝中。「2年間いろんな試合をしてきた。その間に伸びないのは、中途半端な選手。自分はしっかりやってきた。今の自分を試すいい機会」と自信を見せる。

この試合にかけてきた。昨年大みそかの大会では、あいに3-0判定勝利も、持ち味を出せず、納得の試合ができなかった。浜崎からは「ハングリーさが違う」と挑発を受けた。「伸びてないと思われるのは仕方ない」と受け止め、自分を鼓舞した。「映像を見てチームで話し合って、浜崎さんの対策だけをやってきた。何万回イメージしたか分からない」。SNSを見ないようにし、外部の情報を一切入れず、自分の信念を貫いた。

23歳でRIZINのメインを戦う。「ワクワクしている。おもしろい試合をしたい。浜崎さんにようやくリベンジできる」。2年前から成長した姿を王者に見せ、ベルトを奪取する。【松熊洋介】