4月4日に新たにUNITED EMPIREに加入したアーロン・ヘナーレ(28)が、SANADA(33)との前哨戦で大暴れした。

8人タッグに出場したヘナーレは内藤の左足をロープに固定して踏みつけると、足首を絞め、左膝に強烈なダメージを与えた。さらにカットに入ったSANADAを場外に落とし、鉄柵に何度もたたきつけた。BUSHIにはオスプレイと協力してサンドイッチ式キックをさく裂させるなどやりたい放題で勝利をアシストした。

加入後わずか10日で“別人”になった。3月10日のニュージャパンカップ1回戦でホワイトに敗れ、結果が出ないことに悩み続けた。「もう自分を演じる必要はない」と新日本本隊からの離脱を決意。今月4日の両国大会では本当の自分を見つけたのか、抑えつけていたものを解き放ち、最高のパフォーマンスで仲間の期待に応えた。10日の横浜大会こそオーバー・ザ・トップロープで不覚を取ったが、11、13日と勝利に貢献した。

SANADAとは26日広島大会でスペシャルシングルマッチを行う。多くを語らず、リング上でもクールに戦う相手に「お前はゾンビみたいに無感情に振る舞っているが、もし地獄に落ちても同じように冷静でいられるのか? 広島で地獄に落としてやる」と激しく挑発。新技「Streets of Rage」を浴びせることも予言した。「本当の俺はこんなもんじゃない」。生まれ変わったヘナーレは広島での直接対決まで、強力な仲間とともに成長を続ける。【松熊洋介】