UFC女子フライ級タイトルマッチ5分5回は、王者ワレンチナ・シェフチェンコ(33=キルギス)が5度目の防衛に成功した。2階級制覇を狙う同級1位で元女子ストロー級王者のジェシカ・アンドラージ(29=ブラジル)の挑戦を受け、2回3分19秒、TKO勝利を収めた。

1回から持ち味の打撃を封印したかのようにタックルを仕掛け、テークダウンも奪取した。2回にも横四方で挑戦者を抑え込み、至近距離から右拳を振り下ろし、相手の額も流血。さらに肘の連打でレフェリーストップ勝ちとなった。得意の殴り合いもせずに快勝したV5王者は「私は戦略通り戦った。相手を破壊しようと思っていた。彼女が下で動かなくなり、疲労がみえていた。最終的にフィニッシュできて良かった」と、ほぼ無傷の顔から満面の笑みをみせた。

ベルトを巻くと、おなじみのバレリーナダンスで防衛成功の喜びを表現した。シェフチェンコは「みんなが私と戦いたいと思う。誰でもかかってこい。誰にも私をとめられないわよ」と“絶対女王”としての風格も漂わせた。

一方、2階級制覇を逃したアンドラージは持ち前のパワーを消され、完敗の内容に「相手が強かった。アンラッキーもあった。最初に殴り合うと思っていたが、その展開にならなかった。もう少し立って殴り合っていたら」と完敗を認めていた。