プロレスラーの藤波辰爾(67)が病気療養中のアントニオ猪木(78)に「一時も早く元気になってもらいたい」とエールを送った。

4日、都内で「組長」こと藤原喜明(72)とトークショーに参加した藤波は、前日3日に猪木と電話で話したことを明かした。「昨日(3日)夕方に話をした。とても元気そうだった。(病院の)食事がおいしくないと言っていたので、何かお持ちしましょうか? と話した」。これまでも定期的に電話をしていたという。最近は会うことができていないが、猪木が配信したユーチューブを見て元気にな姿を確認している。藤原も師匠である猪木に「元気になって欲しい」とエールを送った。1年ほど前に会った時には元気な姿を見せていたという。

藤波は猪木の付き人を、藤原はスパーリングパートナーを務めたこともあり、この日のトークショーでは猪木との“思い出”にも言及。選手の中で1番殴られたと言われる藤波は「ある地方大会で、後輩が音楽をかけて練習していたことがあって、気に障ったのか、その時にたまたまあいさつに行った自分が運悪く殴られた」。それでも「巡業が長引くと練習がだらけてくるから引き締めたかったんだと思う」と振り返る。藤原は「(猪木さんは)練習が好きで朝早かった。自分は走るのが嫌いだったのによく走らされた。練習ではあまり話せないから、食事の時に酔っ払ったフリをしてよく絡んでいた」と話した。さらに「昔は夜中11時ごろによく電話がかかってきて、六本木に連れ出された」とエピソードを明かした。

厳しい練習や走り込みをさせられ、試合後には酒を酌み交わしながらいろんな話を聞き、技術や知識を習得していった。時にはやんちゃもしたが「いい時代だった」と振り返る。藤波も藤原も、元気に復活し、再びリングに上がる猪木の姿を待ち望む。【松熊洋介】