前NXT女子王者紫雷イオ(31)がゾーイ・スターク(27)とのコンビでNXT女子タッグ王座を奪取した。ユニット「ザ・ウェイ」の同王者キャンディス・レラエ(35)、インディ・ハートウェル(24)組に挑戦。スタークが必殺のK360でハートウェルにフォール勝ちを収めた。

紫雷は「ついにまたこのイオ・シライ様のもとにタイトルが戻ってきたぞ! ゾーイとイオ・シライがNXT女子タッグ王座を手に入れたぞ! イェーイ! イオ・シライ様がチャンピオンとしてNXTを盛り上げるぞ!」と叫びながら自身2本目のベルト獲得に歓喜した。

序盤から宿敵レラエに対してオーバーヘッドキック、ハートウェルにもミサイルキックを放った。続いてスタークとのダブル・ブレーンバスターをハートウェルに見舞い、急造タッグながら連係の良さもみせた。さらにレラエにショルダータックル2発からフラップジャック、ミサイルキックで攻め込んだ。

仕留めようとした月面水爆に失敗した紫雷は、レラエのガルガノ・エスケイプなどで捕獲されてピンチに陥った。すると会場が暗転し、明るくなったステージには、昨秋から左ひざ前十字靱帯(じんたい)断裂で長期欠場していたティーガン・ノックスのサプライズ登場があった。ノックスと因縁深いレラエの動揺を見極め、紫雷はドロップキックで場外に吹き飛ばした。最後はスタークがリングに残ったハートウェルを担ぎ上げ、落とす間に膝を突き上げる必殺のK360でとどめを刺し、3カウントを奪った。

紫雷は今年4月のNXTテイクオーバー大会で300日間以上保持していたNXT女子王座から陥落。約1カ月半の休養期間を経て、6月上旬にリング復帰した。レラエらの襲撃を救出してくれたスタークと急造タッグを結成し、3WAY形式のNXT女子タッグ王座次期挑戦者決定戦を勝ち抜き、同王座挑戦のチャンスをつかんでいた。