ボクシングWBO世界バンタム級王者ジョンリール・カシメロ(31=フィリピン)が14日(日本時間15日)、米カーソンで挑戦を受けるWBA世界同級正規王者ギジェルモ・リゴンドー(40=キューバ)を現役引退に追い込むと挑発した。

12日(同13日)、同地で両者がそろって会見。ゴールドのジャージーを着用したカシメロは「リゴンドーは素晴らしいファイター。次の対戦相手は(WBC王者)ノニト・ドネアか(WBAスーパー、IBF王者)井上尚弥かもしれないので、私にとって非常に重要な一戦になる。あの2人は私を怖がっているかもしれないが、リゴンドーは怖がっていない。しかし心配しないでくれ、これが彼の最後の戦いになるのさ」と豪語した。

カシメロらしいビッグマウスは止まらない。過去2度のオリンピック(五輪)で金メダルを獲得しているリゴンドーのアマチュア成績について敬意を表しながら「彼をKOできることを世界に示したい。私は最近の試合で6人の対戦相手をKOしてきた。次はリゴンドーになる。彼は『フィニート(終了)』する。おそらく3回ぐらいは試合が続くだろう」と序盤でのKO勝ちを予告した。

一方、40歳の黒いシックな服装で登場したリゴンドーは冷静そのもの。「カシメロは私を引退させると、いろいろと話しているが、それはリングでやらなくてはいけないこと。彼は6人の相手を続けてKOしたと言っているが、私と同じレベルの選手はいない。14日はカシメロの前に『悪魔』がいるだろう。カシメロは私が倒す3番目のフィリピン人になる」と冷徹にファイトする姿勢を示した。