WBO世界バンタム級王者ジョンリール・カシメロ(32=フィリピン)が同級4位ギジェルモ・リゴンドー(40=キューバ)に2-1の判定勝利を収め、4度目の防衛に成功した。

これでバンタム級王座統一の行方は、WBAスーパー、IBF王者井上尚弥(28=大橋)、WBC王者ノニト・ドネア(38=フィリピン)、WBO王者カシメロに絞られた。15日、カシメロ-リゴンドー戦を生中継したWOWOWのスタジオで井上がゲスト解説を務めた。

手数が少なく、フットワークを使うリゴンドーに対し、左フック、右強打を放ちながら空振りするカシメロ。ジャッジが難しい試合展開になり、井上は「ここまでリゴンドーが手を出さない、足を使われると…。徹底していましたね。解説が難しい」と率直な感想。将来的に戦うという想定で1戦を見守ったとし「この試合は、カシメロが頑張れと見ていましたが、(挑発的な態度に)心の底からたたきのめしたいと思っている」とキッパリ言い切った。

自らは今秋にドネアとの統一戦を希望し、井上陣営もマッチメークに動いている。「現時点でドネアとの交渉ですけれど」と前置きした井上は「いち早くカシメロとやりたいなと。対戦したら倒します。問答無用で倒します」と余裕の笑みを浮かべた。既に7月13日からジムワークを再開しており、スパーリングも開始しているという。「来たる試合に向けて準備しています」とも口にした。

カシメロから対戦希望が出てきたこともあり「(カシメロ戦になったら)ただ勝つだけじゃなくて、ああいうこと(挑発行為)されると気持ちも上がります」と気合を入れ直していた。