王座乱立で批判を受けている世界ボクシング協会(WBA)が暫定王座を廃止する改革を発表した。25日(日本時間26日)、WBAのヒルベルト・メンドーサ会長がオンラインで会見し「すべての暫定王座は終了した。暫定王者は指名挑戦者になる。次のランキングに暫定王者はいなくなるでしょう」と表明した。WBAでは1階級だけでスーパー、正規、暫定、さらに1部にはゴールドと4種類の王座が存在している。いずれゴールド王座もプロモーター側に理解を求め、廃止する可能性もあるという。

これまでWBAは王座認定料を得るために1階級で王座を増やし、世界戦の承認を乱発してきた傾向にある。代わりにベルト乱立で世界王座の価値を低下させていると大きな批判を受けてきた。メンドーサ会長は「我々は世界王者を減らしています。メディアやファンの批判を受け入れます」と説明していた。また日本ボクシングコミッション(JBC)では、11年から特別な理由を除き、WBA暫定王座を承認しない方針を打ち出している。