WBO世界スーパーフライ級井岡一翔(32=志成)に敗れた挑戦者の同級2位フランシスコ・ロドリゲス(29=メキシコ)がレフェリーの判断、ジャッジの判定結果に不満タラタラだ。ジャッジ3人ともに4ポイント差をつける112-116という判定で敗れた。コロナ禍のため、日本ボクシングコミッション(JBC)所属のレフェリー、ジャッジですべて構成されていた。

ロドリゲスは「ここは私のホームの試合ではない。ジャッジはすべて日本人。判定なら、こういう結果になるのではないかと思っていた。もっとニュートラルなジャッジなら採点結果は違っていた」と主張。特にレフェリーに対して「クリンチを止めてほしかった。王者はすぐ抱きつき、試合を止めてしまった。後頭部にもパンチを打ってきた」と口調を強めた。

時折、笑顔をみせるリラックスした表情ながら、ロドリゲスは井岡のファイト内容にも言及。「クリンチが多かった。王者なのだからクリーンな試合をして欲しかった。きれいなファイトではなかったと思う」とも口にした。5回に鼻、8回から右目下もカットして流血。試合後の顔はロドリゲスが被弾したように見えるものの「すべてのラウンドで良いパンチを出した。特に9ラウンドのパンチが1番良かったかな。1ラウンドから井岡は私のパンチ力を感じていたからクリンチしたんだ」と納得いかない様子だった。