新日本プロレスのユニット「鈴木軍」ボス、鈴木みのる(53)が17年ぶりに対戦した元WWEヘビー級王者ダニエル・ブライアンことブライアン・ダニエルソン(40)に敗れた。

04年7月、新日本旭川大会で激突して以来の両者のシングル戦が米マットのAEWで実現。AEW公式ユーチューブでの生配信でも約10万人が視聴する中、19分14秒、カウンターのランニング・ニーを顔面に浴びて3カウントを許した。17年前の前回は鈴木が裸絞めで勝利していた。

入場曲「風になれ」でリングインした鈴木はゴング前からダニエルソンと激しくにらみ合った。序盤から関節技の攻防後、鈴木は張り手やエルボーの強烈な打撃技、ダニエルソンも強烈なイエスキックで応酬。左肩の集中攻撃をしのぐとタランチュラ式腕ひしぎ逆十字固めや変形腕固めなどで反撃。お互いに顔面への踏みつけ、胸板へのキック、かち上げ式エルボーの交換の後、脇固めなどで追い詰めたはずだった。

グラウンドの攻防では1枚上の鈴木だったが、レフェリーにラフファイトの注意を受けていた隙を突かれて捕獲されると、ダニエルソンのイエスロックで顔面を絞められた。エルボー、ビンタ合戦で意地の張り合いをみせたものの、最後はカウンターで顔面に入ったランニング・ニーを浴びてフォール負けとなった。

ダニエルソン戦前、米スポーツ・イラストレイテッド社のインタビューに応じた鈴木は「ダニエルソンとの戦いが楽しみ。ヤツは長い間、欲していた相手。ヤツを引きずり落としたい」と予告。米国遠征についても「いつでも、どこでも、誰に対しても世界中すべての人のために戦うことに興奮している」とAEW、GCW、インパクト・レスリングなどのリングに立つことに充実している気持ちを明かしていた。