ボクシングWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(28=大橋)が年間3試合を22年の抱負に掲げた。

26日、都内のWOWOWで「エキサイトマッチ~世界プロボクシング2021総集編(27日午後10時よりWOWOWライブで放送)」の収録にゲスト参加し「22年の具体的な目標は3試合をやりたい。春、夏とバンタム級で、冬からスーパーバンタム級に。1番それが理想の流れです」と設定。最初2戦でバンタム級のベルト2本を獲得し、日本人初の4団体統一を成し遂げ、その後、世界4階級制覇を目指すプランを示した。

来年の標的となるのはWBC世界同級王者ノニト・ドネア(フィリピン)、条件付きで王座保持が確定したWBO世界同級王者ジョンリール・カシメロ(フィリピン)の対抗王者2人。各団体の方針、他王者の動向、タイミングなどで王座統一戦は簡単に組めるものではないことも熟知している。井上は「4団体統一にそこまでこだわらないように。誰とやるかにこだわりたい」と自然体を貫いた。

あくまでも自らの適性階級はバンタム級とし「自分もライトフライ級からすこしずつ上げてきた。ここで(スーパーバンタム級に)いくのは慎重に考えたい。早くてもスーパーバンタム級に上げるのは2022年後半です」とも口にした。

21年は6月に米ラスベガスで当時のIBF同級1位マイケル・ダスマリナス(フィリピン)に3回TKO勝ち、12月には東京・両国国技館でIBF同級5位アラン・ディパエン(タイ)を8回TKO勝ちと快勝続きで終えた。井上は「コロナ禍の中で世界戦2試合できたことは良かった」と21年を総括していた。