WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(28=ワタナベ)が敵地で王座統一に成功した。同級正規王者エステバン・ベルムデス(26=メキシコ)との団体内王座統一戦に臨み、8回24秒、TKO勝利。最後は33連打でレフェリーストップに追い込み、4度目防衛に成功した。昨年3月に初進出した米ダラスのV3戦に続き、2戦連続で海外防衛に成功。WBC同級王者寺地拳四朗(30=BMB)ら対抗王者との王座統一戦に意欲をみせた。
怒とうのラッシュだった。8回開始と同時に細かい連打で京口が攻めた。ロープに追い詰め、グロッギー状態のベルムデスに33連打しレフェリーストップ勝ち。「本当にタフな相手にKOで勝てたことは誇り。しんどい試合に勝つことができて良かった」。6回にバッティング、7回に後頭部への打撃で2度の減点。同回に右連打でダウンを取ったはずがスリップ裁定。そんなアウェーの「洗礼」を乗り越え王座を統一した。
8センチ近く高い身長、長いリーチのベルムデスに接近戦を仕掛けられたが、冷静だった。左右のアッパーで上回り、相手の体力を削った。3回にバッティングで左頭部をカットし、流血した正規王者の動きが鈍ったところを仕留めた。試合後、ベルムデスに反則をわび「(反則は)厳しい目だったと思うが、それだけ相手にダメージを与えたので仕方ない。熱のあるメキシコのファンの前で勝つことで自分の価値も高まる」と振り返った。
昨年9月に右手親指周辺を骨折した後、左ひじ負傷、左ひざ腸脛靱帯(ちょうけいじんたい)炎など度重なるけがに泣いた。戦線離脱が長引く中、4月に村田諒太がゴロフキン戦、7日には井上尚弥がドネア戦で注目を集めた。京口は「日本ボクシングは、今までにない動きがある。従来の流れでは注目されない」と自ら敵地戦を選択。2戦連続の海外防衛成功の意味、価値は大きい。
次戦はWBC王者寺地ら対抗王者との王座統一戦も見据える。「他団体に素晴らしいファイターがいる。最高の舞台で戦いたい」。陣営には契約先の英プロモート大手マッチルーム社から米での防衛戦オファーも届いた。京口からも目が離せない。【藤中栄二】

