K-1の3階級制覇王者で現スーパーフェザー級王者の武尊(30)が、無期限休養を宣言した。

27日、都内で緊急記者会見に臨み「今回、1回、格闘家として1回歩みをストップさせてもらう。この後のことは決め切れていない」と明かした。

武尊は19日に行われたRISEフェザー級王者那須川天心(23)との58キロ契約体重3分3回(延長1回)で0-5の判定負け。1回に左カウンターでダウンを喫するなどした“世紀の一戦”を終えていた。

ケガや精神的な負担が大きく、ここで1度回復に努めることを決めた。K-1のベルトも返上する。今後は海外で「自分と向き合える時間を作りたい」とした。

引退はない。現役は続ける方向で、「新しい目標、目標がないと試合をする意味もない。何か活動するにあたり、何も目標ないなら辞めた方が良い。悩んだんですけど、ちょっと1つ、1週間たって、心の中で目標できて」と明かした。

具体的な内容については「それはまだ、何も形にもなってないですし、まだ何も進んでない話なので、ここではまだ、言いたくはないんですけど」としながらも、すでに決意している次の道がありそうだ。

総合格闘家への転身などの可能性も含め、格闘家としての今後が注目される。

◆武尊(たける)1991年(平3)7月29日、鳥取県生まれ。小2で空手を始める。11年9月にプロデビューを果たすと、15年4月に初代K-1スーパーバンタム級王座決定トーナメント、16年11月に初代K-1フェザー級王座決定トーナメント、18年3月に第4代K-1スーパーフェザー級王座決定トーナメントで優勝し、史上初の3階級制覇を達成。プロ通算成績は42戦40勝(24KO)2敗。鳥取県米子市首都圏観光大使、とっとりふるさと大使。20年3月に始めたユーチューブの登録者数は26・3万人。168センチ。