新型コロナウイルスから復帰したYOH(34)が、三度目の正直となる挑戦で、NEVER無差別級6人タッグ王座初戴冠を果たした。

メインイベントとなった同級選手権試合。ケイオスの後藤洋央紀、YOSHI-HASHIと組み、かねて遺恨抗争を繰り広げてきたヒールユニット「ハウス・オブ・トーチャー」のEVIL、高橋裕二郎、SHOの王者組と対戦。セミファイナルで同門の矢野通がディック東郷に「ドッグケージ・デスマッチ」を制した流れそのままに、リング上を席巻した。

試合終盤、セコンドについていた矢野のヘルプにより、EVILらをドッグケージに収監して分断。リング上に残った、かつての相棒SHOに、3人がかりの激烈一閃(いっせん、トラースキック&牛殺し)の体勢から、ファルコンアロー式の牛殺しをさく裂した。最後は、19分17秒。3人がかりで必殺のダイレクトドライブ(旋回式ダブルアームDDT)を決めて3カウントを奪取した。

昨年11月の大阪大会で、ケイオスのメンバーが手放したベルト。今年1、2月に続く3度目の挑戦で、8カ月ぶりに奪い返した。

YOHは新型コロナウイルス感染のため、今月3、4日の後楽園大会を欠場していた。復帰初戦がタイトルマッチ。最高の結果を残し、「久々のベルト、ケイオスの先輩方と巻けて本当にうれしいです」と喜びに浸った。

米WWEから3年半ぶりにKUSHIDAが復帰するなど、ジュニアはますます熱を帯びてきた。「たくさんのことを学んで吸収して、歴史をつくって、シングルにも生かしていきたいと思います」と、力強く宣言。クールな男が、自身のやり方で存在感を示し続ける。