4年連続4回目の出場でG1初制覇を目指す「ドラゴン」鷹木信悟(39)が、因縁の対決に終止符を打った。

第7試合となったDブロック公式戦で、ヒールユニット「ハウス・オブ・トーチャー」の高橋裕二郎(41)と対戦した。昨年のG1最終戦となった神奈川大会で、場外から足を引っ張られて「両者リングアウト引き分け」となり、ブロック突破を妨害された相手。この日は、あえて場外での戦いに乗るなど、昨秋の悪夢を払拭(ふっしょく)すべく試合を運んだ。

やられたらやりかえす。相手のかみ付き攻撃には、かみ付き攻撃でお返し。場外リングアウトには場外リングアウトでお返しすべく、場外マットでデスバレーボムを見舞い、グロッギー状態にした。相手セコンドの介入により、カウント20寸前でリングに帰還させてしまったが、最後まで流れを渡さない。15分24秒、ラスト・オブ・ザ・ドラゴン(リストクラッチ式変形デスバレードライバー)をさく裂し、3カウント奪取に成功した。

因縁を断ち切った鷹木は、「裕二郎、くだらねえんだよ。お前のやってることは!」とバッサリ。3勝2敗の勝ち点6とし、悲願のG1制覇へ望みをつないだ。次戦は16日の東京・日本武道館大会でエル・ファンタズモと対戦する。「泣いても笑ってもあと1つ。勝つしかない。負けることは一切考えていない」と、言い切った。