元プロレスラーの鶴見五郎さんが26日、低血圧、敗血症のため死去した。73歳だった。葬儀は行わない意向。

27日までに、親族が弟子にあたるプロレス団体フリーダムズの佐々木貴を通してリリースを発表した。

リリース全文は以下の通り。

「長く患っていた下腿(かたい)潰瘍、高血圧、糖尿病、心不全は服薬なく過ごしておりましたが、3日前からの低血圧、敗血症により本日午前7時11分に享年73歳にて永眠いたしました。本人の生前からの意向により、遺体を献体するため葬儀は執り行わないことといたします。生前はたくさんの応援いただきありがとうございました」

 

◆鶴見五郎(つるみ・ごろう)1948年(昭23)11月12日、大分県別府市生まれ。父親の仕事で5歳から横浜市鶴見区に移り住む。東海大理工学部物理学科に入学し、プロレスラーを目指したが、学内にレスリング部がないため、三ツ沢公園内のレスリング講習会に入会。そこで日本レスリング協会関係者の目にとまり、71年6月にサンダー杉山を紹介され国際プロレスに入団、1カ月後に札幌市大会でデビューした。73年3月から欧州武者修行に出て75年11月に帰国。79年11月、試合に名前がなかったことに激怒して当時の国際プロ社長を殴打したことを契機に悪役レスラーに転身し、日本初のヒール軍団「独立愚連隊」の一員になる。その後全日本、SWSに参戦。93年にインディー団体のはしりとなるIWAを立ち上げ、青果市場などでゲリラ的に試合を開催した。181センチ、135キロ。