挑戦者、IBF女子世界アトム級6位の岩川美花(39=姫路木下)が世界王座に返り咲いた。同級王者宮尾綾香(39=ワタナベ)に挑戦し、3-0(96-94×3)の判定勝利でベルト奪取に成功した。

相手を上回る身長とリーチ差を生かし、左右のパンチを打ち込み、中盤以降は右からサウスポーにスイッチした。王者宮尾の反撃を受けたものの、左フックなどを打ち込み、競り合いの展開を制した。

今年2月、鈴木菜々江(30=シュウ)に敗れてWBO女子世界同級王座から陥落した。約7カ月ぶりのリング、かつ再起戦となる今回の世界再挑戦だった。

強敵の宮尾を下し、世界ベルトを取り戻した岩川は「8月にめっちゃジムが暑くて大変だった。練習パートナーにお礼を言いたい。今回の試合では、東京でたくさん協賛していただいた。この恩を忘れずに防衛を重ねていきたい」と再び世界王座を取り戻し、感極まっていた。