プロボクシングWBO世界ライトフライ級2位岩田翔吉(26=帝拳)が、拳を交える同級王者ジョナサン・ゴンサレス(31=プエルトリコ)とバチバチのにらみ合いを展開した。

11月1日、さいたまスーパーアリーナで挑戦するWBO王者ととともに31日、東京ドームホテルで開催された前日計量に臨み、100グラム少ない48・8キロでクリア。ゴンサレスは全裸になってリミット(48・9キロ)でパスした。

計量の後のフェースオフは両者が接近してにらみ合いを開始。関係者が制止するまで38秒間、お互い視線を外すことはなかった。岩田は「フェースオフしてぶっ飛ばしてやりたい気持ちになった。向こうがあおってきたので。いよいよやるべき時が来たなと思った。印象は変わらない、僕よりも小さい」と戦闘モードに入った。

18年12月にプロデビューし、プロ10戦目で迎えた世界初挑戦となる。「減量もうまくいきました。リカバリーもいつも通りできました。お母さんが作ってくれる雑炊を食べます」と世界王座獲得の準備を淡々と整えた。王者ゴンサレスはスタミナ十分で手数の多いサウスポー。攻略が難しい世界王者となるだけに、KOで勝てば世界ライトフライ級で大きな実力アピールの場となる。

30日の前日会見ではWBAスーパー、WBC、WBOの世界王座ベルトが並んでいた。世界初挑戦に向け、岩田は「勝って発言権を得るためにやっている。勝ってから(その先の目標を)言おうと思っている」とキッパリ。野望を胸に秘め、世界王座獲得に集中している。

▽WBO世界ライトフライ級王者ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ) フィジカルは良好だ。自分らしいスタイルを出して試合するだけ。