50勝無敗で現役を終えたプロボクシング元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(45=米国)がエキシビションマッチでの「初負傷」を大歓迎した。

引退後、5戦目のエキシビション戦で英国の人気ユーチューバー、デジ・オラトゥンジ(25)と75キロ契約体重8回戦で対戦し、レフェリーストップによる6回TKOで倒す決着(非公式)となった。

試合後の記者会見でメイウェザーは左目下を赤く腫らした顔で登場。「デジが良いショットを決めてくれてうれしい。このけがは戦いの一部、娯楽の一部でもある。誰もがエンターテインメントを見たがっていた。それが今夜の楽しみだった」と喜びながら報道陣に負傷をみせびらかした。4回には現役時代からのオーソドックス(右構え)から一時的にサウスポーにスタイルを変更するなど余裕を持ったファイトをみせていたが、試合途中でユーチューバーのパンチを不用意にもらっていたようだ。

18年大みそかの人気格闘家那須川天心とのエキシビションマッチを皮切りに21年6月に米国人ユーチューバー兼格闘家のローガン・ポール、今年5月に元練習パートナーのドン・ムーア、同9月にはRIZIN朝倉未来とのエキシビションルールで対戦してきたが、現役時代は鉄壁のディフェンスでも知られたメイウェザー。エキシビションマッチで顔を赤く腫らすような負傷はなかった。