プロレス界のスーパースター武藤敬司(60)のラストマッチ(21日、東京ドーム)の相手に指名された新日本プロレスの内藤哲也(40)が20日、武藤への「LOVE」を口にした。

都内で武藤引退興行の第3弾記者会見に出席。指名を受けた思いを聞かれると「今更、隠す必要もないので言いますけど、小さいころ、記憶のないくらいのころからプロレスを見てきて、武藤選手は最初に好きになった選手」と話した。

今でも忘れない。「1997年6月5日、日本武道館大会で、武藤選手の橋本選手とのIWGPを生で見て、生観戦して、負けた武藤選手の姿を見て、負けたけど、ひかれるものがあった。自分もあーなりたい、プロレスラーとして、プロレスをしたいと思い、プロレスを目指し、新日本プロレスに入りました」と武藤との“出会い”を語った。

ずっと思い続けてきた選手の引退試合に、対戦相手としてリングに立つ。「名前を呼ばれた時、ものすごくうれしかった。名前を呼ばれることは初めてじゃないですかね。団体も違いますし。ほとんど、会ったこともないし。最高の作品を残すためにおれを指名してくれたと思う。ただ、俺にそのつもりはない。プロレスの先頭を走る人間と、プロレスを引退する人間。もしも、最高の作品が作れるのであれば、引退する必要はない。差を見せつけ、悔しい思いをさせて、リング上で白く灰になってもらいます」と不適な笑みを浮かべた。