12年ロンドン五輪ボクシング男子バンタム級銅メダルで前東洋太平洋フェザー級王者の清水聡(37=大橋)が、7月25日に東京・有明アリーナで五輪2大会連続金メダルでWBO世界同級王者のロベイシ・ラミレス(29=キューバ)に挑戦することが27日、発表された。16年にプロ転向し、7年での世界初挑戦。ロンドン五輪を一緒に戦った盟友のサポートも受け、国内最年長記録となる37歳4カ月での世界王座奪取を狙う。井上尚弥(30=大橋)による世界4階級制覇挑戦とのダブル世界戦になった。
◇ ◇ ◇
緊張感を漂わせ、清水が待望の世界挑戦に向けて決意を示した。12年ロンドン五輪男子フライ級、16年リオデジャネイロ五輪バンタム級で連続金メダルを獲得し、今月1日にWBO世界フェザー級王座を獲得したばかりのラミレスに挑む。「連続金メダルで素晴らしい技術を持つ王者だが、プロとアマでは土俵が違う。勝機、チャンスは十分にある。金メダルを超える、金メダリストの上にいく」と自信の笑みを浮かべた。
30歳となった16年にプロ転向し、3月に37歳を迎えた。日本男子最年長の世界王座初奪取は、WBC世界フェザー級王者越本隆志の35歳0カ月(返り咲きは長谷川穂積の35歳9カ月)。勝てば37歳4カ月で、大幅に初奪取の年長記録を更新する清水だが「記録は後からついてくるもの」と自然体を貫いた。
先月28日には、ロンドン五輪ミドル級金メダリスト村田諒太が引退したが「寂しい気持ちがあるが、僕は僕。体力的には落ちていない」と充実の表情。一緒に同五輪に出場したフライ級代表須佐勝明氏、ウエルター級代表鈴木康弘氏を特別コーチに招き「チーム・ロンドン」で準備を進める。
所属ジムの大橋秀行会長は「世界戦が決まりかけては流れたが、泣き言も言わずに黙々と練習していた。(ラミレスの報酬が)高額で経済的に大変だが、清水の頑張りで決断した」と期待を寄せる。同興行メインでは井上がWBC、WBO世界スーパーバンタム級王者スティーブン・フルトン(米国)に挑戦。世界的にも注目されるイベントで強敵に挑む。
王者よりも身長で15センチ、リーチも8センチと体格で上回る清水は「リーチ、パワーを生かしていきたい。勝つ確率は80パーセント。あと3カ月でこの勝利を上げる。弱点はある」。集大成の大一番へ照準を合わせていた。【藤中栄二】

