「美しきドブネズミ」こと平本蓮(24=剛毅會)が、RIZIN初代フェザー級王者の斎藤裕(35=パラエストラ小岩)に敗れた。

試合は3回までもつれる展開。判定で1-1と分かれ、最後のジャッジが「斎藤」を指示し、敗戦が決った。平本は戸惑いのような、驚いた表情を見せた。この試合に向け「平本GOD蓮を見せられると思います」と話していた中、神懸かった試合とはならなかった。

普段はSNSで、いろんな選手と“舌戦”を繰り広げる中、貪欲にひた向きに、この試合に臨んだ。多くの出場選手が、公開練習を行う中で、平本は練習を公開することはなかった。

「シンプルに、試合前の練習で集中していて、ふざける内容を思いつけなかった。練習に集中して生きていました」と笑っていたが、本気であることの現れだった。それでも、届かなかった。

大会開始直前の出場全選手の入場シーンでは、顔を黒いマスクのようなもので覆い、耳にヘッドホンをした状態で登場。ミステリアスな雰囲気を醸し出し、始まりから唯一無二の存在だった。幼なじみの“神童”那須川天心がリングサイドで試合を見つめる中での敗北。新たな神話をつくるため、ドブネズミは、またはい上がる。【栗田尚樹】

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