全日本の安齊勇馬、諏訪魔と3冠王者の永田裕志組が、新日本のBUSHI、鷹木信悟、内藤哲也組に勝利を収めた。

昨年デビューしたばかりの安齊が、ゴング前に奇襲攻撃を仕掛けた。新日本チームのエース格の内藤をエルボーから大技ダブルアームスープレックスで放り投げた。

意表を突かれた新日本チームはすぐにBUSHI、鷹木が乱入して、3人がかりで安齊に集中攻撃。あっという間にペースを奪い返した。

しかし、安齊が内藤に起死回生のフロントスープレックスを決めて永田にタッチすると、今年2月に3冠ヘビー級王座を奪取して、史上初のメジャー団体(新日本、全日本、ノア)のシングル・タッグ王座及びシングルリーグ戦を完全制覇した55歳の永田が大暴れ。 鷹木に得意のミドルキック連発してダブルアームスープレックスを決めて、再びペースを奪い返す。

その後、リングに登場した諏訪魔が鷹木にラリアットから強烈なスリーパーホールドで締め上げた。最後は諏訪魔がBUSHIを肩の上まで担ぎ上げて、ラストライドでたたきつけて3カウントを奪った。

試合後、諏訪魔は「やっぱり(リングは)自分にとって大切な場所だなと思った」。安齊は「こんなんじゃ満足していない。直接3カウントを取る。その前に17日に永田さん、あなたから3冠を取ってオレが時代を変える」と、6月17日の大田区大会で挑戦する3冠王者の永田に向かってあらためて王座奪取を宣言。永田は「取らせるかバカやろう」と返した。

一方、新日本勢のBUSHIはノーコメント。鷹木は「永田のバックドロップ、ここ1年で一番効いたよ。さすが3冠ヘビー級王者だな。諏訪魔もすげえチョップ。点に終わらず線につなげたい。オレが全日本のリングに上がってもいい」。内藤は「安齊選手はずいぶんいい目をしていた。頼もしかったよ」と相手の実力を認めていた。

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