サッカー元日本代表FWのカズこと三浦知良(56)の次男で、RIZIN参戦中の総合格闘家・三浦孝太(21=BRAVE)が、ムエタイの殿堂のリングで“謝罪”した。ジョーカー・ファイトクラブ(タイ)とのKOあり、判定決着なしの特別キックルール(3分3回)で決着は付かなかった。

1回は孝太が主導権を握った。パンチのコンビネーションでジョーカーを圧倒。手数で上回った。

2回はジョーカーが反撃。左の膝蹴りで、孝太のボディーを完璧に捉えた。

最終ラウンドに突入したが、互いに決定打を繰り出せず、試合は終了。試合を通して、孝太のタックルが目立った。

試合後のインタビューでは、真っ先にそのことについて触れ「キックボクシングの本気の倒し合いの試合が初めてだったので、癖で近くなったら、タックルみたいな動きになってしまった。まず、それを、みなさん、すみませんでした」と謝った。

2度目となるラジャダムナンスタジアムでの試合。会場は終始「KOTAコール」で包まれ、多くのファンが日本語で書かれた応援ボードを掲げた。孝太は「自分はタイのファンのみなさんが大好き。ここで試合できることはうれしいんですけど、まだ自分にはこのステージは早いかなって感じました」と素直な思いを口にした。

対戦相手のジョーカーについて問われると「体重も違うのに、こうやって試合してくれて、ジョーカー選手の事実上、勝ちじゃないかなって思いますと」と敗者のように話した。

5月6日のRIZIN42大会で、YA-MANに1回TKO負けし、プロ初黒星を喫して以来のリングで、笑顔を見せることは出来なかった。