日本スポーツサポート機構が企画した「アスリート式メンタル研修」が17日、大阪市内の株式会社アラダスで行われた。

女子ボクシングの元世界王者・多田悦子氏による「ボクシング体験会」も行われた。ボクシング未経験の参加者は「失敗を生かすことが大事」という同氏の体験談に耳を傾けた後、ダッキング、ウィービングなどパンチを避ける動作のほか、グローブをはめてのミット打ちも体感した。

多田氏は「元々、講師業が好きだったし、自分の経験を企業で働く人に生かしてもらえるのは、うれしいのでこの仕事を受けさせてもらいました。今日はボクシングを楽しんでもらいながら、チームワークやコミュニケーションに役立ててほしいと思いました」と話した。

元Jリーガーでスポーツ科学博士の松山博明氏によるメンタル研修では、スポーツ心理学を元にした自己分析方法やコミュニケーション、チームビルディングについての講義が行われた。

イベントを企画した日本スポーツサポート機構の長野憲次氏は「私はプロボクサーとして活躍できなかった経験からメンタルの重要性を痛感しました。また、メンタルが重要なのはアスリートだけではなく、会社で働く人たちも同じです。スポーツ界ではメンタルトレーニングがごく当たり前のように行われていますが、ビジネス界でもメンタルと向き合うのが当たり前になるように、この事業を広げていきたいです」と語った。