新日本プロレスは23日、棚橋弘至(47)が新社長に就任すると発表した。
この日の臨時株主総会および取締役会で経営体制の変更が決定。大張高己社長が退任し、棚橋が現役選手兼任で第11代社長に就任した。選手兼任社長は創業者のアントニオ猪木、坂口征二、藤波辰爾に続く史上4人目となる。
倒産寸前の「暗黒時代」から復活に導いた立役者が新社長の棚橋だった。97年には過去最高の売上高39億円を記録したが、K-1やPRIDEなど総合格闘技の台頭とともに低迷。選手の大量離脱や、05年11月には経営難から創業者の猪木が株式を売却するなど混乱を極めた。しかし、棚橋は団体の再生を期した。
エースとして年間100試合以上をこなしながら、合間に全国各地でプロモーション活動も行った。メディアにも積極的に露出。女性限定イベントを行ったり、自らもナルシシスト全開を売りにして女性ファンも開拓した。再建に向けて先頭を走ってきた努力が実り、14年に経営はV字回復。近年はコロナ禍で停滞した面も否めないだけに、新社長の手腕に期待がかかる。来年1月4日の東京ドーム大会で、ファンに対して挨拶する予定。
◆棚橋弘至(たなはし・ひろし)1976年(昭51)11月13日、岐阜・大垣市生まれ。99年に立命館大法学部を卒業後、新日本プロレスに入門。同年10月にデビュー。06年、IWGPヘビー級王座を初戴冠。09年、11年、14年、18年にはプロレス大賞MVPを獲得するなど「新日本プロレスのエース」として団体をけん引。19年にはIWGPヘビー級王座最多戴冠記録(8回)を樹立した。181センチ、101キロ。

