プロボクシングのスーパーバンタム級4団体王座統一戦（26日、東京・有明アリーナ）に向けた記者会見が24日、横浜市内のホテルで行われた。2階級での4団体統一を狙うWBC、WBO世界同級王者・井上尚弥（30＝大橋）、WBAスーパー、IBF世界同級王者マーロン・タパレス（31＝フィリピン）が同席。米プロモート大手トップランク社のボブ・アラムCEO（92）も同席した。

記者会見では、タパレスの大胆発言について、井上が心境を問われた。20日に行われた公開練習でタパレスから「勝つ自信は2000％ある」との発言があった。もともと「相手に悪夢を見せる」と下馬評を覆す勝利を挙げてきたことから愛称は「ナイトメア」。拳を交える統一王者の言葉に対し、井上は「そのことは記事でも読みましたし、それぐらいの自信がないと面白い試合にならないと思う。自分としては、それぐらいの意気込みできてもらった方が面白い試合になると思っている」と気合の入った表情を浮かべた。

対戦する統一王者タパレスが好戦的なサウスポーであることを踏まえ、KO決着への意識も高い。井上は「（10月25日の対戦発表会見で）KO宣言しましたが、今もそのつもりでいますし。もちろん判定でもという気持ちもあります。どのみちタパレスはとても勇敢なファイターなので、面白い試合になると思っています」と自信たっぷりの表情を浮かべた。

日本人がたどり着けないところまで－という目標も掲げている井上。そのスタートとも言える史上2人目の2階級での4団体統一に向けて準備が整っている様子だった。