プロボクシング元WBA世界ライトフライ級王者カルロス・カニサレス(30=ベネズエラ)が「日本人キラー」としての自信を示した。

23日、エディオンアリーナ大阪でWBAスーパー、WBC世界ライトフライ級王者寺地拳四朗(32=BMB)に挑戦する。16日には都内のジムで練習公開。21年5月に王座陥落して以来、約2年8カ月ぶりの世界王座返り咲きを狙うカニサレスは「(寺地は)すべてのおいて強い王者だ。ディフェンスもとても良い。彼がどのように出てくるかだ。彼は王座を守らないといけない。私は守る王座はないのだから」と挑戦者魂を燃やした。

16年大みそかにWBA世界同級王者田口良一に挑戦して引き分け。18年3月には小西伶弥との同級王座決定戦で判定勝ちし、世界王座を獲得した。

19年5月には中国で元WBO世界フライ級王者木村翔にも勝利。日本人戦は2勝1分けと負けなし。現在。WBA1位、WBC2位にランクするカニサレスは「これまでかなり日本人ボクサーと戦ってきた。パワーがあって強い選手だと思う。ライトフライ級で良い試合できる。日本人のみなさまに良い試合が見せられると思う」と手応えを示した。

21年5月にエステバン・ベルムデス(メキシコ)に6回TKO負けを喫した際、試合会場が高地のためにスタミナ切れが早かった反省がある。カニサレスは「あの時まで高地の苦しみを知らなかった。特に日本人は強い。日本人に勝つためには戦うボクシングをしなくてはならない」と分析し、約1カ月間の高地トレを敢行。標高2500メートルという母国のコロニアトバルでトレーニングを積んできたと明かした。

統一王者寺地から王座を奪った後にはさらにベルト統一を狙う意欲もみせたカニサレスは「日本はホームを感じる国。ここで再び世界王座を取り戻したい。今回も(日本で)勝つつもりでいく。私のすべてを出し切って私の国にタイトルを持ち帰る。王者は強いがKOで勝利したいと思う」と気合十分だった。