プロボクシングWBAスーパー、WBC世界ライトフライ級王者寺地拳四朗(32=BMB)が23日、エディオンアリーナ大阪でWBA同級1位、WBC同級2位の元WBA王者カルロス・カニサレス(30=ベネズエラ)との防衛戦に臨む。22日には大阪市内で前日計量に臨み、寺地は48・7キロ、カニサレスは48・8キロでそれぞれ一発クリア。計量後のルールミーティングで統一戦としては異例となるWBC公開採点、さらにWBC製作の棄権タオルの投入が採用されることが決まった。

WBCからの強い要請で採用されるもので、寺地にとっては22年3月の矢吹正道(緑)戦以来の公開採点の世界戦となる。統一戦では世界主要団体独自カラーとなるルールは採用されないケースが多い。今回は4ラウンド、8ラウンド終了時にそれぞれ途中採点が発表される。日本ボクシングコミッションの安河内剛本部事務局長は「寺地陣営に今回は歩み寄っていただきました」と明かした。

またWBCからの要請で棄権を示すタオル投入の採用も決定。目立つレッドのタオルで「STOP」を大きくプリントされている。選手陣営ではなく、観客らのタオル投入と間違えるケースをはじめ、選手が投入されたタオルで足を滑らせるのではないかなどの懸念から、近年は採用されてこなかった。【藤中栄二】

寺地拳四朗、元世界王者カニサレスと防衛戦/ライブ速報