第11試合(キックルール・ライトヘビー級85キロ契約ワンマッチ)で、テコンドー全日本選手権12連覇の江畑秀範(31)が、延長判定5-0で松井健を破り、ブレイキングダウンデビュー戦を白星で飾った。

198センチの長身から、ムチのようにしなやかに伸びる蹴りで、相手に距離を詰めさせなかった。ハイキックや後ろ回し蹴りなどを繰り出し、終始試合を支配。相手が出てきたところで放つカウンターのハイキックは、クリーンヒットこそなかったが、相手から延長を含めた2分間で有効打を受けることなく、きれいな顔のままリングを後にした。

江畑はパンチはまったく出さず、蹴りだけで戦う異色のスタイルとあって、相手は不完全燃焼だった様子。延長判定で審判5人中、2人目まで江畑有利の判定が出ると、松井は負けを悟って早々にリングを後にした。

途中、江畑の蹴りが松井の股間に直撃するローブローで、試合が中断した。松井はしゃがみ込み、苦悶(くもん)の表情を見せるアクシデントに見舞われる不運もあった。

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