無敗の格闘家でプロボクシングWBA世界バンタム級7位の那須川天心(25=帝拳)がベルトを獲得を24年の目標に掲げた。19日、東京ドームホテルで開催された23年のボクシング年間表彰式に出席。新鋭賞に選出された那須川は「ベルトを、今年は何かしらのベルトを取らないと。みんなに納得してもらうという意味でしっかり狙っていきたい」とキッパリ。日本王座、アジア王座の獲得を目指す意向を示した。

23年は4月に日本ランカー、9月にメキシコ現役王者を撃破。早くも今年1月には世界ランカーから転向初KO勝利を挙げて世界ランキング入りも果たした。既にジムワークも再開しており、転向4戦目を意識しながらトレーニングを積んでいる。那須川は「前回の試合で、今ある立場や現状が自分の中で理解できてきて。周りの評価も、面白いことに僕が活躍するによって(批判から)手のひらが返ってきている。それができているので続けたい」との手応えも示していた。【藤中栄二】