プロボクシグ元WBC世界バンタム級王者山中慎介氏(41)が「因縁」ルイス・ネリ(29=メキシコ)から直接謝罪を受けた。

5・6東京ドームで行われる4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(30=大橋)-WBC世界同級1位ネリ戦の発表会見が6日、東京ドームホテルで開催。評論家の仕事で記者会見に来場していた山中氏は17年8月、18年3月に2度対戦したネリと再会した。初対決後にはドーピング違反、再戦前日計量には体重超過したネリから「私の間違いであなたのキャリアを終わらせてしまい、ごめんなさい」と謝罪を受けた。

体重超過した前日計量時には怒りのあまり「ふざけるな!」と発言していた山中氏だったが、約6年後の再会で謝罪されると「良い試合を期待しています」とエールを送った。さらに同氏は、井上戦に向けての体重コントロールなどを質問し、ネリから「今は60キロ。これから2カ月間も節制している」と説明を受けた。すると「今は自分の方が体重がありますね」とジョークで返し、ガッチリと「和解」の握手を交わした。

一方、海外メディアで「山中戦はイージーだった」と発言したことについてネリは報道陣に問われた。ネリは「その発言は事実。12ラウンドまで戦うような厳しい試合になると思ったが(序盤決着となって)イージーだった」と、自身の予想外となる早期決着になった試合結果についての感想だったと述べた。