プロボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(30=大橋)が9日、自らのドキュメンタリー写真集「NAOYA INOUE DOCUMENTARY PHOTO BOOK 2018-2023」(2月21日発売、定価3980円)を記念したトークイベントに臨んだ。抽選販売にて当選した204人のファンを前に写真集の収められたショットをみながら当時を振り返るトークを展開。直筆サイン本も参加者に手渡しした。

この写真集はバンタム級に転向し、階級最強を決めるワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)に参戦していた18年11月のトレーニング合宿から昨年12月26日のマーロン・タパレス(フィリピン)との4団体王座統一戦までの約5年間、井上が歩み続けた日々に密着している。井上は「体格の変化、表情も何となくすごく変わってきているなと思う。自信? それがでかいのでは。キャリアを重ねて経験を積むと顔に出ると言うじゃないですか。それが表れているかなと。タパレス戦と完全に違います」と感慨深げだ。 今回の写真集は18~23年のバンタム級、スーパーバンタム級での2階級4団体統一を収めた1冊となっていると言っていい。井上は「結果的に良いタイミングで発売できたと思う。18~23年が第1章だとしたら、24年から引退の5年間は第2章ではないですか」と笑顔。東京ドーム興行でのネリ戦をボクシング人生の第2章スタートに据えていた。