「RIZIN46」のメインイベントでRIZINフェザー級王座戦が行われ、王者・鈴木千裕（24＝クロスポイント吉祥寺）が1RKOで挑戦者・金原正徳（41＝リバーサル立川ALPHA）を相手に初防衛を果たした。
鈴木は立ち上がりの金原のタックルを決めさせず、その後はスタンドの状態が続いた。低い構えで金原のタックルを警戒していた鈴木だが、ひとたびパンチが当たれば一気に攻勢に。倒れた金原にパウンドを降らせて勝利をもぎ取った。
昨年、パトリシオ・ピットブル、ヴガール・ケラモフと強豪に連勝。アゼルバイジャンでケラモフからベルトを奪ってフェザー級の頂点に立った。この2勝が「まぐれだ」という声も多かったが、実力者金原を力でねじ伏せて、その強さを証明した。
鈴木は試合後「有明に稲妻落としてやったぜ！」と絶叫。「言ったろ、1ラウンドKOするって。有言実行！」と続けた。アゼルバイジャンでケラモフと戦った際、現地の子供たちから「サッカーを練習する場所がほしい」と要望されたという鈴木は「近々、クラウドファンディングでアゼルバイジャンにフットサル場をプレゼントするんで、皆さん力を貸してください」とお願いし、能登半島の被災者の人々にもエールを送った。
RIZINの絶対的ヒーローは「これからも絶対王者になり続けるので、俺についてきてください。日本のRIZINを、俺が世界のRIZINに変えます。俺の夢についてこい！」と呼びかけた。
6月には師匠の五味隆典とのボクシング戦が控えている。「ガチファイトで戦ってきます。僕の先生でもある恩師を越えるためにはKOで勝たないといけない。五味さん、KOで勝つので楽しみに待っていてください」と拳を前に突き出した。【千葉修宏】
