KG大和ジム片渕剛太会長(50)の長男、片渕龍太(19=KG大和)が鮮烈なプロデビューを飾った。

エントリーした東日本ライトフライ級新人王初戦で、プロ1勝(1KO)1敗の石崎聖也(21=レイスポーツ)との4回戦に臨み、1回1分54秒、TKO勝利を挙げた。

左ジャブなどでリズムをつかむと得意の左フックでダウンを奪取。立ち上がってきた石崎に連打を浴びせ、レフェリーストップ勝ち。片渕は「左フックの感触はありました」と1回KO勝利に安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

セコンドから試合を見守った父からは「良かったぞ、良い内容で勝って良かった」と評価されたという片渕。今年の目標は全日本新人王獲得とし「今日(自己採点)は80点です。まだのびしろがあるので。新人王で勝ち進んで強くなりたいと思う」と決意を新たにした。

父の手ほどきで、小学2年から競技を始め、U-15(現ジュニア・チャンピオンズリーグ)全国大会を2度制覇している有望株。3年後には父がなし得なかった日本王座、東洋太平洋王座を狙っている。

片渕は「経験を積んで上へ順当にいき、最後は世界王者に。父のボクシングがチャンピオンに通用するところをみせたい」と言葉に力を込めていた。