頼もしい小学生がデビューする。8月20日に行われる、プロレスリング・ヒートアップ後楽園大会に向けた会見が22日、川崎市内で行われ、プロレスデビューとなる小学5年生の助川蓮が意気込みを語った。
「大会を一番盛り上げるような試合をしたい」。視線は真っすぐ、小学生とは思えないほど堂々としていた。すべてが初めてにもかかわらず、記者からの受け答えも戸惑うことなく、端的にはっきりと語った。
遊びではない。ヒートアップではもともと青少年の育成にも力を入れており、助川も、小1で道場に通い始め、自分の力でチャンスをつかんだ。団体の代表で、今回対戦相手となるTAMURA☆GENE☆(ジェネレーション)は「きちんとプロとしての契約を結んで、試合に出る。ファイトマネーも支払う」と明かす。小学生でデビューするのは極めて異例だが、TAMURAは「ルールを決めた上で、しっかりと勝負させる」と語った。
初めてプロレスに接したのはなんと1歳の時。父親の影響で新日本の試合をよく見に行っていた。「話せるようになったころにはプロレスをやりたいと思っていた、と両親が言っていました」と周囲を笑わせた。もちろん、学校で腕相撲は一番。「先生にはギリギリ勝てないけど、友だちには誰にも負けない」。両親からも「ケガをしないように頑張って欲しい」と背中を押されているという。セールスポイントは「スピード」。キッズルールのため、技などに制限はあるものの、148センチ、56キロの小さな体でリング上を素早く動き回るのが特徴だ。
同じ団体には、20年に16歳でプロレスラーとなった、元「SPEED」今井絵理子参院議員の長男・礼夢のほか、21年に中学生でデビューした佐藤大地がいる。今年高校生になり、すでにタッグのベルトを持つ佐藤は、助川について「10代でデビューして(自分と同じように)プロレスバカなんだと。キッズからやっていて技術もあるし、今度の大会の注目度で自分も負けられない」と対抗意識を燃やすほどだ。
成長を見てきたTAMURAが「将来化けるかも」と期待を寄せる助川。「デビュー戦は1回しかないので見に来てほしい」。あこがれは新日本の内藤哲也。8月20日、小さな小学生が内藤のようにダイナミックなスピードあるパフォーマンスで、華々しくプロの第1歩を踏み出す。【松熊洋介】

