「セキチューPresents BEST OF THE SUPER Jr.32」(BOSJ)公式戦が行われ、Aブロックの藤田晃生(22)とKUSHIDA(42)が対戦。アマレスがバックボーンの藤田と、高田道場から格闘技をスタートさせたKUSHIDAの2人がグラウンドでのポジションを争い、関節を取り合う、異質な試合を展開した。

藤田は入場時から普段のコスチュームではなく、ハーフパンツ姿&はだしで登場。KUSHIDAもリングイン後にシューズを脱ぐと、いきなりグラップリングマッチのようなグラウンドでの攻防が続いた。その後、徐々にキックや投げ技なども織り交ぜられ、試合は佳境に突入した。

KUSHIDAのマサヒロ・タナカ(投球フォームから繰り出すグーパンチ)を交わした藤田がフロントチョークで捕獲。しかしKUSHIDAはタップせず、その後、アームロックの切り返し合戦となった。藤田は腕を極められながらもなんとか立ち上がり、逆にKUSHIDAの腕を絞り上げようとしたところで抱え上げられ、14分6秒、バック・トゥ・ザ・フューチャー(垂直落下式首固め)で3カウントを奪われた。

これでKUSHIDAは2勝2敗の勝ち点4、藤田は今シリーズ初黒星で3勝1敗の勝ち点6のままとなった。

普段からこのような内容のスパーリングが新日本の道場では行われており、KUSHIDAは試合後「俺は匂いを嗅ぎたい変態なもんで。CMLL行ったらウルティモ・ゲレーロからCMLLの匂いを嗅ぎ、ミスティコから匂いを嗅ぎ、アメリカ行ったらそりゃトリプルHとショーン・マイケルズの匂いを嗅ぎ、新日本プロレスでは棚橋弘至、その前はTAJIRIさん、その前で言うと桜庭(和志)さん。そういう匂いを嗅いでここまで世界を渡り歩いて来たんだ。藤田晃生、新日本プロレスの匂いがしました」と疲労と感激が入り交じった表情で話し「最高、この感じ。今までの新日本プロレス生え抜きと言われる選手からは感じたことはなかった。マジで正直初めて感じた。だからこういう試合になったと思う」と藤田をたたえた。

そして続けて「一つモチベーションが、今日を経て増えました。藤田晃生と、もう1回、1対1でタイトルマッチをする。それがIWGPジュニアだったら最高でしょう」と、将来的に王座がかかった試合で藤田と再戦することを希望した。

一方の藤田も「強ぇな。当たり前だけど強ぇな。新日本の今の野毛道場を教えてくれとか、あの人言ってたな。仲間じゃねぇし、腹立つし、ムカつくし、プライドあるけど、今日アンタの試合で学べたもんがあるぞ」と素直にKUSHIDAの強さを認め、そして「次やった時はアンタを食ってやる。今の野毛道場もそうかもしんねぇけど、俺にはTMDKのプライドがあんだ。やられたまんまで終われるか。クソーッ! 全勝、全勝できなかったな。でもな、お前をぶっ飛ばす機会は絶対また巡ってくると思うから、その時までに俺は絶対お前を超えてみせる」と次回対戦では勝つと言葉に力を込めた。【千葉修宏】