16日に東京・有明アリーナで開催された格闘技イベント「ONE173」で、デニス・ピューリック(カナダ/ボスニア・ヘルツェゴビナ)に2回TKO勝ちし、次戦での引退を表明した武尊(34=team VASILEUS)が18日、都内で記者会見に臨んだ。

右手に包帯を巻いて現れた武尊は、試合中にダウンを奪ったパンチで右手親指を骨折したと説明。「結構すぐ治りそうなんで、次の試合は全然大丈夫です。指一本で打っちゃったんです。(親指の一点に)全部が集中するんで、めちゃくちゃ(威力が)強くなるんですけど自分が壊れちゃう(笑い)」と話し、来年4月29日の日本大会になると見られている引退試合への出場に問題はないと説明した。

武尊は通算50戦目となったピューリック戦で入場曲を「Touchin on My」(3OH!3)から「Heavy Is the Crown」(Linkin Park)に初めて変更した。「もともと僕はリンキン・パークが大好きで」という武尊は、かつてのボーカル、チェスター・ベニントンが亡くなり、新たに女性ボーカルのエミリー・アームストロングを加えて復活したリンキン・パークに感銘を受けたのだという。

「(エミリーが)リンキン・パークっていう大きい看板を背負うのはすごい苦しいことなんだろうなって僕は思ったんですけど。それでもそれを背負ってあれだけのパフォーマンスをして今、新しいリンキン・パークとしてすごい人気で。あの曲を聴いた時に『王冠は重い』って、直訳するとそういう意味があるんですけど、その王冠を背負って戦っている感じに見えたんですよ」。

武尊はそんなエミリーの姿と歌詞に、K-1やONEの舞台でさまざまな期待を背負って戦う自分を重ね合わせ「聴いた時に体がこう鳥肌が立って、ブワッって上がってくるものがあって。本当に初めて、これで入場したいなって思ったんです」という。そして「結構、悩んだんです。こんだけやってきて、ここで入場曲変えるって意味わかんないなって(笑い)。でも今の自分に合ってるのはこっちの曲だなって」と笑顔で付け加えた。

会見の最後に武尊は、今年7月に結婚を発表した女優・タレントの川口葵夫人と2ショットで写真に納まった。武尊は「最後は、この人に支えてもらってたからリングに上がれて勝ててるんだよってみんなに知ってもらいたかった」と引退への道筋が見えてきたからこそ、結婚を決意したと説明。引退試合へ向けて「次は自分の全力を出しきって絶対勝って終わります」と改めて宣言していた。