ボクシングWBC世界ライトフライ級2位の岩田翔吉(30=帝拳)が「ムエタイ戦士対決」を制し、亡き師匠の誕生日に世界ベルトをささげる。15日、横浜・BUNTAIで同級王者ノックアウト・CPフレッシュマート(35=タイ)に挑戦する。14日に横浜市内で前日計量に臨み、両者とも1発で計量クリア。試合当日は、幼少時代に打撃の指導を受けた人気格闘家・故山本“KID”徳郁さんの誕生日。元ムエタイ王者でもあるノックアウトをKOし、天国の師匠に1年ぶりの王座返り咲きを届ける。
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リミット(48・9キロ)でクリアした岩田は、48・7キロでパスした王者と約16秒間、フェースオフ(にらみ合い)した。握手はなく、ピリピリムード。パンチのキレ味が持ち味の岩田は「向かい合ってみると小さい。自分のパンチを受けて耐えられるのかなとは思う。今回は1発ではなく、しっかりと削っていきたい」と揺るぎない自信を示した。
タイ陸軍所属のノックアウトはWBA世界ミニマム級王者時代、10年間負けなしで16度防衛に成功した2階級制覇王者だ。またムエタイ時代、強豪ぞろいのルンピニー・スタジアムで王者に君臨。岩田は師匠の山本“KID”さんのもとで幼少期にムエタイを学び、タイで試合した経験もあるだけに「(王者は)生物的に強いのだろう」と敬意を表す。ムエタイとボクシングの王者を倒せば、試合日が誕生日だった亡き師匠に最高の報告ができる。それだけに「15日は特別の日にしたい」と燃える。
昨年3月、レネ・サンティアゴ(プエルトリコ)に負け、WBO同級王座から陥落して以来の王座返り咲きに成功すればサンティアゴへのリベンジ、さらに他団体王者との統一戦が期待できる。岩田は「本当にシンプル。負ければ終わり、勝てば道が開ける。4カ月間、つくりあげてきた自信がある。明日は良い試合がみせられると思う」と自信の表情。12日にはサウナに足を運び「心身ともに整えてきました」と準備は万全だ。不退転の決意で立つ世界舞台で、岩田がKID魂を証明する。【藤中栄二】

