WBA世界バンタム級4位増田陸(28=帝拳)が、世界戦挑戦権を手にした。同級1位で元5階級制覇王者のノニト・ドネア(43=フィリピン)との同級挑戦者決定戦に臨み、8回1分12秒にTKO勝ち。7回に右、左のワンツーを顔面に打ち込んでダウン。最後は連打の末、相手陣営からタオルが投げ込まれた。

多彩な攻撃でメインカードを完勝で飾った。しかし「もう少しきれいな勝ち方をしたかった。練習していた部分の半分は出せたなと思うけど、反省もしないと」と喜びよりも課題を口にした。

世界戦28度を知るレジェンドの右目上を流血させるほどの有効打も当てたが「後半になって目が死んでいない。いつでも合わせてくる感じがあったので、なかなかまとめきれなかった」。最後までドネアの強烈な左フックを警戒していた。

同門の先輩となる元WBC世界同級王者山中慎介氏の「神の左」を継承する男は、23年8月の日本王座挑戦試合で同級王者の堤聖也に惜敗。堤が試合観戦に訪れていたことについては「来ているかなとは思ったけど、どこにいるか分からなかった」と言う。

会場では「必ず世界チャンピオンになります」と力強く宣言。念願のリベンジマッチの機会にも大きく近づいた。「堤選手と再戦できるのはポジティブに楽しみ。世界王者らしいボクシングをできるようにこれからも取り組んでいきたい」。左拳を磨き続け、新時代を切り開く。【泉光太郎】

【ボクシング】増田陸、ダウン奪い8回TKOでドネアを下し世界挑戦へ トリプル世界戦/ライブ詳細