大相撲の春巡業は20日、千葉県柏市で行われ、横綱白鵬(32=宮城野)が、宣言通り稽古を行った。春場所を右足裏と右太ももの負傷で途中休場し、春巡業は17日に東京・靖国神社で行われた、靖国神社奉納大相撲からの参加。その時に柏で稽古を行うと話していただけに「有言実行というか宣言通り。柏の人も喜んでくれたと思う」と笑顔を見せた。

 三番稽古の相手には「春場所の件があって」と春場所初日に負けた小結正代を指名。鋭い踏み込みで得意の右四つになると、上手投げや下手投げなど多彩な技で14番全勝と圧倒。「良かったと思う。息も上がらなかった」と満足。実は子どもとの稽古に参加予定だったため、稽古をやらないつもりだったという。しかし横綱日馬富士が関脇高安と三番稽古をするのを見て「自分もスイッチが入った」と燃えるものがあった。子どもとの稽古にも参加して「いいことだね。大いに盛り上がったと思う」と振り返った。