左上腕付近の負傷で夏場所を途中休場した横綱稀勢の里が、名古屋場所の出場を誓った。27日、名古屋市で行われた力士会後に、愛知県の大村秀章知事と名古屋市の河村たかし市長を初めて表敬訪問。大村県知事に「(けがは)だいぶ良くなって、今場所は初日から頑張ります」と約束した。

 両者と恒例の相撲を取って、ともに豪快に突き落とした稀勢の里は、朝稽古では新大関高安と三番稽古を行って9勝6敗。左からのおっつけで崩す場面もあった。左腕にテーピングをすることはなく「高安とやれるのは、だいぶ(状態が)上がっているということ。しっかり体も絞って、あとは切れ味と感覚が戻れば面白いと思いますよ」と状態の良さを口にした。

 現在幕内697勝で、あと4勝で7位の貴乃花、9勝で6位の武蔵丸に並ぶ。その名古屋へ「休んで良くなるなら休みたいけど、今は最善のことをするだけ。明日は明日で1日しっかり過ごせばいい」と話した。