大相撲の夏巡業が30日、岐阜市を皮切りにスタートした。休場している横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)の途中参加を、師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)が示唆した。

 名古屋場所を途中休場後、現在も東京で治療に励んでいるというが「様子を見ながらトレーニングをして体を戻していかないといけない。向こうにいるより巡業で戻した方がいい。関取衆ともやれるしね」と巡業に参加させたい考えを示した。

 また8月14日に岩手・釜石市で行われる復興土俵入りについても「できるだけそういうのにも参加できれば」と前向きだった。玉ノ井巡業副部長(元大関栃東)によると、日程は未定だが「途中から参加すると聞いている」と休場している横綱日馬富士とともに途中参加する見込みだという。「けがは仕方ないけど、早く治して元気な姿をファンのみなさまに見せられればいいと思う」と期待した。