大相撲の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が九州場所10日目の21日から休場することになった。

 師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)が「左足首と腰を痛め、ほかにもいろいろなところをかばって、痛みが引かずに力が入らない。申し訳ないが休場します」と明かした。稀勢の里の休場は4場所連続5度目となり、次の出場場所で進退問題が浮上する可能性も出てきた。

 稀勢の里は7月の名古屋場所で左足首を負傷して途中休場。9月の秋場所を全休し、今場所で再起を懸けていた。しかし、史上最多タイとなる1場所5個の金星を配給。前日に宝富士に敗れた後、稀勢の里は自ら師匠に「すみません。明日から休場してもいいですか」と申し出たという。

 田子ノ浦親方は「(これまで)3場所休場しているけれども、結果を出したり、努力をしてきたが、思うように回復できていなかった。本人の考えと違う結果が出ている。結果を真摯(しんし)に受け止めて、次の場所につなげたい」とした。九州にとどまって治療を行う方針。