大相撲の横綱白鵬(32=宮城野)が9日、東京・墨田区の時津風部屋に出稽古し、初場所(14日初日、東京・両国国技館)に向けてさらに調子を上げた。

 平幕の正代、豊山と15番連続で相撲を取って14勝1敗。立ち合いで四つに組んでの寄り切りや、のど輪で突き放してからの押し出しなど、多彩な攻めを見せて「昨日、今日いい汗かいて、また1つ上にいったというか。組んで良し、離れて良しと心がけてやりました」と手応えを口にした。

 ぶつかり稽古では、出稽古に来ていた大関高安とベテランの幕下豊ノ島に胸を出した。高安に対しては「彼が引っ張っていかないといけない」と期待をかけ、豊ノ島に対しては「また幕下で頑張って関取に戻してあげたい」と話した。

 午後は東京・明治神宮で土俵入りを行い「いよいよ1年が始まったなと。幕内1000勝、北の湖関の横綱在位63場所がありますから。1つ1つ積み重ねたい」と今年の目標を語った。