大相撲の春巡業は7日、愛知県刈谷市で行われ、夏場所(5月13日初日・両国国技館)での初優勝が期待される大関高安が平幕の若手、北勝富士、輝を相手に申し合いを行い、精力的に汗を流した。

 2場所連続12勝の大関は「優勝が目の前にあると感じている。何が足りないかと言われれば稽古。それしかない」とさらなる精進を誓った。

 押し相撲の2人に対し8勝5敗。腰高が課題の高安は「自分の弱点を突いてくれるし、本当にいい稽古になる。受ける相撲ではなく、自分で押し込めるようにしていきたい」と自らに言い聞かせた。春日野巡業部長(元関脇栃乃和歌)は「頑張っている人がいい相撲を取れば、本場所も盛り上がる。土俵の充実のためには稽古だ」と話した。