大相撲夏場所(13日初日、東京・両国国技館)に向けた横綱審議委員会(横審)による稽古総見が3日、両国国技館で行われた。

 2場所連続優勝を狙う横綱鶴竜(32=井筒)は三役以上による申し合い稽古で、横綱稀勢の里、大関高安、豪栄道、関脇栃ノ心、新小結遠藤と9番取って6勝とした。「立ち合いでしっかり集中できたから良かった。巡業で体作りメーンでやってたので体はできた」と好感触だった。

 一般公開された稽古総見には、大勢の観客が訪れた。その観客に向かって、稽古総見後に力士会会長の鶴竜が「本日は朝早くからたくさんの方に来ていただきありがとうございます。5月場所はみなさんの期待に応えられるように精いっぱい頑張ります」とあいさつ。1日に行われた力士会の時に、協会側と話し合ってあいさつすることを決めていたという。

 昨年11月に元横綱日馬富士関による傷害事件が発覚して以降、不祥事続きの角界。「大相撲ファンの信頼を取り戻せるように」と願いをこめたものだった。