大相撲夏巡業は1日、石川・小松市で行われ、大関豪栄道(32=境川)が、相性の良い秋場所(9月9日初日、東京・両国国技館)に意気込んだ。

 巡業初日から精力的に稽古土俵に上がっており、この日も十両美ノ海、翔猿相手にぶつかり稽古で胸を出した。「自分からやるつもりだった」と、誰からも言われることなく当然のように稽古場に上がり続けている。

 原動力となっているのは、3横綱が休場した名古屋場所での悔しさだ。上位陣の休場で優勝のチャンスだったが逃し「名古屋は調子が良かった。きっちりとっていれば、という相撲が何番かあった」。しかし、次の秋場所は07年に新入幕に昇進した場所でもあり、十両だった10年を除いては2桁白星が7場所、16年は全勝優勝するなど相性が良い。「秋場所は験がいい。やるべきことをやっていい状態で臨みたい」と2度目の賜杯を狙う。